「校内研究・研修」で職員室が変わった!―2年間で学び続ける組織に変わった小金井三小の軌跡

  • 学事出版 (2020年4月13日発売)
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中島さんのなってみる学びと共通点が多数ある。教員間での対話を大切にして、学習者視点から授業を考えていく。また、質よりも量を重視したふりかえりを重んじることで、多くの気づきを生み出そうとしている。そのためには、組織(特に職員室)の雰囲気を変えていく必要がある。日頃からのコミュニケーションの豊かさが、自走できる組織への一歩だと感じた。しかし、これらの実践をいきなり各校へと浸透できるかは別問題である。M型に寄ったリーダーシップを重んじるように書かれているが、村上研究部長にはP型のリーダシップがあったことが予想される。村上研究部長の人柄、功績が素晴らしかったのであろう。ただ、長期的・持続的にじっできるかは、研究部長や管理職が変わってからも継続できるかである。その点が書かれていないのは、継続するだけの風土を養えなかったことでもあろう。
そうすれば、一気には無理でも、要素を取り入れていくことが自分にできることである。コルトハーヘンの論を、討議会等のふりかえりに取り入れる。みんなで研修をつくるという点は、自主研修の在り方によっては、取り入れられるのではないだろうか。

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感想投稿日 : 2022年6月2日
読了日 : 2022年6月1日
本棚登録日 : 2022年6月1日

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