火の鳥(1) (手塚治虫文庫全集)

著者 :
  • 講談社コミッククリエイト (2011年10月12日発売)
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本棚登録 : 190
感想 : 18

子供の時読んだがストーリーは全く認識できておらず。「バーナード嬢」で見たのをきっかけにちゃんと読みたくなり購入。なんか思ったより話が複雑でびっくり。
大和朝廷による統一前の小国分立時代、クマソのナギ、姉ヒナクと夫グズリ、邪馬台国の猿田彦、卑弥呼と弟スサノオ、高天原族のニニギ、ヨマ国出身の弓彦、ウズメ。
火の鳥を狙う卑弥呼によるクマソ侵略、高天原族による邪馬台国征服。火山の噴火で縦穴に閉じ込められたヒナク・グズリ一家の子供が外の世界に脱出するまで。
誰も火の鳥の生き血を入手できず、ナギ・猿田彦・弓彦といった主要人物は何も成し遂げず死亡。なかなかシビアなストーリー。
絵柄や演出等、さすがに古いなと思うところと、びっくりするほど繊細で普通に感動するところと両方あり。
人物の行動が粗野だったり情緒が単純で切り替えが早いところは、古代という時代設定と合っていて違和感なし。
「子供を産み増やせる女が結局強い」みたいな話が2回出てきてくどかったな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年3月6日
読了日 : 2021年3月6日
本棚登録日 : 2021年3月6日

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