出口のない部屋 (ミステリ・フロンティア 22)

著者 :
  • 東京創元社 (2006年4月22日発売)
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本棚登録 : 84
感想 : 20
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新人ホラー作家、仁科千里の原稿をとりにきた出版社の香川。
彼女に渡された新作は「出口のない部屋」という題名で、一つの部屋に閉じ込められた二人の女と一人の男の物語だった。
免疫学専門の大学講師、開業医の妻、そして売れっ子作家。
一体この三人の接点とはなんなのか?そして閉じ込めたのは誰なのか?

初めての作家さんですが、これはすごかったです!お見事!
上記のあらすじではなんのことやら説明できていませんが、構成がとても巧い。
閉じ込められた三人がそれぞれの半生を語るのですが、それがどのように絡んでくるのか、絡んでいないのか。
そうするうちに作中作と現実との境もあいまいになって、ただひたすら先が知りたくて一気に読んでしまいました。

そしてあの謎解き!全てがスッキリまとまる爽快感がたまりませんでした。
巧いなぁ。

これが二作目ということなので、一作目も遡って読んでみようと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ(日本)
感想投稿日 : 2010年9月30日
読了日 : 2006年8月18日
本棚登録日 : 2010年9月30日

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