新人ホラー作家、仁科千里の原稿をとりにきた出版社の香川。
彼女に渡された新作は「出口のない部屋」という題名で、一つの部屋に閉じ込められた二人の女と一人の男の物語だった。
免疫学専門の大学講師、開業医の妻、そして売れっ子作家。
一体この三人の接点とはなんなのか?そして閉じ込めたのは誰なのか?
初めての作家さんですが、これはすごかったです!お見事!
上記のあらすじではなんのことやら説明できていませんが、構成がとても巧い。
閉じ込められた三人がそれぞれの半生を語るのですが、それがどのように絡んでくるのか、絡んでいないのか。
そうするうちに作中作と現実との境もあいまいになって、ただひたすら先が知りたくて一気に読んでしまいました。
そしてあの謎解き!全てがスッキリまとまる爽快感がたまりませんでした。
巧いなぁ。
これが二作目ということなので、一作目も遡って読んでみようと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ(日本)
- 感想投稿日 : 2010年9月30日
- 読了日 : 2006年8月18日
- 本棚登録日 : 2010年9月30日
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