胸にズシン!と来る、重量級の本だ。8月6日の朝8時15分に、広島で罪のない人々がどんな目に合わされることになったのか、その事例が見開き1ページ1ページの中に語られる。語るは、訳がわからない内に生きることを突然断たれた人々の遺品たち。14の見開きページから、忘れないでと声が聞こえるようだ。絵本という媒体を考えた時、この企画の思いきりとそこに込められた想いを感じる。文章と写真の二方向より語られることから、若い人々は何を感じるのだろう。涙で焦点が曇ることなく冷静に読めるが、その内容は胸に落ちて忘れることはないだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
YA
- 感想投稿日 : 2012年9月2日
- 読了日 : 2012年9月2日
- 本棚登録日 : 2012年9月2日
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