「ちーちゃんこと歌島千草は僕の家のごくごく近所に住んでいる」―幽霊好きの幼馴染・ちーちゃんに振り回されながらも、「僕」の平穏な日常はいつまでも続くはずだった。続くと思っていた―あの瞬間までは。怪異事件を境に、ちーちゃんの生活は一八〇度転換し、押さえ込んでいた僕の生活の中の不穏まで堰を切って溢れ始める……。疑いもしなかった「変わるはずがない日常」が音を立てて崩れ落ちていくさま、それをただ見続けるしかない恐怖を描いた、新感覚のジュブナイル・ホラー。世紀末の退廃と新世紀の浮遊感を内包した新時代作家・日日日(あきら)、堂々デビュー。
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日日日の数あるデビュー作の一つ。
他のデビュー作は『私の優しくない先輩』『狂乱家族日記』『アンダカの改造学』『蟲と眼球』。後ろ二つのシリーズは未読。
なかなかの速筆らしいので、高校生の時点で文学賞五冠とか出来てしまうらしい。これはこれで、羨ましいを通り越して恐ろしい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年3月29日
- 読了日 : 2007年11月16日
- 本棚登録日 : 2013年3月29日
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