レトリックから宗教をとらえるという観点は、知っておく必要がある。
宗教というものもきわめて多様な現象で、世の中の現象は無限にあるのに言語は有限である。レトリックの使用は人間にとって必然なことである。
「かみさま」と「現実」という二つの極限値にはさまれた空間に展開する。
第一章の『本質を見る』のみをあげると提喩から始まっている。
提喩とは、本質的と思われる特徴を拡大して呼ぶ呼び名。
提喩の「本質主義」は、人間を一個の抽象的特質へと昇華させる。
抽象的特質とは、人の持っている何かの特徴を強調するもの。
僕らはレトリックを知っておくと、怪しい宗教(宗教だけとは限らないけど)に勧誘されたり、騙されそうになったり、説得されそうになった場合に、この論理できたら次はこうくるだろうなとわかっていれば自分を守る意味でとても大切なことだ。
レトリックは普段の会話にも使われるように「どんな人にも親しい」という性質があるのだから。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
宗教
- 感想投稿日 : 2013年5月20日
- 読了日 : 2013年5月20日
- 本棚登録日 : 2013年5月17日
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