ノヴァーリス作品集 2 (ちくま文庫 の 8-2)

  • 筑摩書房 (2006年5月1日発売)
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感想 : 4
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ちくま文庫版のための新訳、代表作『青い花』。注も解説も詳しく、ノヴァーリス略伝もうれしい(略伝といっても40頁ほどの詳しいもの、それに、彼もまた夭折の哲学詩人、29年たらずの生涯ですものね)。『青い花』は、濃密な生涯に相応しい濃密な、未完の長編小説、というべきでしょう。「めくるめくファンタジーと絢爛たるアレゴリーが渦巻く、百科全書的知の饗宴としての長編小説」(カヴァ?より)です。こちらも心しなければ。(でもね、アレゴリーに関しては、私、かなり詳しくなったんですよ。それに、とても美しい言葉が連なっています。「この歳」になってようやく、しっかり味わえるような気もしています)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2009年6月16日
読了日 : 2009年6月16日
本棚登録日 : 2009年6月16日

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