聖餐城

著者 :
  • 光文社 (2007年4月20日発売)
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本棚登録 : 177
感想 : 24
5

1600年代のドイツ30年戦争で帝国分裂を舞台とした大河小説。ケプラーやクロムウェル、神聖ローマ帝国皇帝のルドルフ二世まで出てくる。絵画的にはルドルフ二世といえば有名な、あの植物で作った肖像画の人で、政治そっちのけで文化財や骨董品収集に錬金術で人体錬成までからんだ実に興味深い人物です。
錬金術士とかホムンクルスとか、鋼の錬金術士で仕入れた知識が序盤からバンバン出てくるので、ついついハガレンが脳内変換されました。
時代的にオランダ絵画黄金期にかかるあたり、レンブラントが有名になりフェルメールが出る時代で物語が終わる。この戦争の裏でオランダが力を付けたのかな、なんて思いつつ読むと楽しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ヒストリカル
感想投稿日 : 2012年10月20日
読了日 : 2012年10月20日
本棚登録日 : 2012年9月23日

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