ネジ式ザゼツキー (講談社ノベルス シC- 17)

著者 :
  • 講談社 (2003年10月1日発売)
3.45
  • (28)
  • (59)
  • (138)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 456
感想 : 65
3

突飛な謎と合理的な解決。作者がもっとも得意とするパターン。「なぜ、死体の首にネジが埋め込まれていたか」に対する答えには、なるほどと膝を打つ解答が用意されている。ただ、それ以外はといえば。『タンジール蜜柑共和国』に書かれた奇妙な描写の数々に対する答えは、結局は事件と何の関係も無いし、その答え自体「だから、なに」で終わってしまう。『眩暈』のそれが深くストーリーと結びついていたのとは対照的。実際の事件も、最後はえらく唐突に終わってしまうし。読者置いてきぼり、な感じは否めない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2004年11月20日
読了日 : 2004年11月20日
本棚登録日 : 2004年11月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする