モーパッサン短篇選 (岩波文庫 赤 551-3)

  • 岩波書店 (2002年8月20日発売)
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感想 : 38
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モーパッサン 短編 ルノワール 表紙

著者が省略した部分を 読み手の想像力により 埋める面白さ。物語の設定や背景がわかりやすいので想像しやすい。人間とお金、愛のテーマのほか、反戦や怪奇小説もある


*水の上〜最後の一文だけで 老婆の人生を想像させる
*シモンのパパ〜子供の幸せを 喜ぶ 母の姿を想像した
*椅子直しの女〜深い愛だろうと何だろうと〜人間は自分に必要なものしか手にしない。自分の都合に合う解釈しかしない

*田園秘話〜金持ちに養子に行き 愛のある家庭で 教育を受けたことを想像した〜教育の違いが品性の違い
*メヌエット〜メヌエットは自分の若さの象徴→ストーリーテラーの孤独な老いへの哀しみを 想像させる

*二人の友〜戦争が 人間の夢、希望、楽しみ、幸福を全て奪っている異常さ
*旅路〜秘めた不倫愛と死の物語。打算的な夫婦関係と無償の不倫愛を対称的に描いている
*ジュール伯父さん〜それまでの伯父の嘘つき人生が想像できる

*初雪〜夫婦間のギャップに神経質になっている妻と 鈍感な夫の日常を想像できる
*首飾り〜予想しやすい結末。虚栄心の醜さと怖さ
*帰郷〜海の男2人の今までの厳しい日々と今後の友情が想像できる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年1月30日
読了日 : 2020年1月30日
本棚登録日 : 2020年1月30日

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