どちらの作品の主人公も、スレスレのところで生きている。
それこそ、この作品はスレスレの暗さだった。もう半歩越えたら、全人類へR指定レベル。
特にギンイロノウタの有里の殺人へ興味を覚えていく様は、あまりに生々しくて、見てはいけないものを見た気にさえなった。
でも、その絶望的な暗さ故に最後に一雫だけ差す希望は妙な力強さを持っている。
読後は頭がピリッと痺れた。
作者の全身全霊を感じた作品でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年12月21日
- 読了日 : 2014年12月21日
- 本棚登録日 : 2014年12月21日
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