「歩、あのな」
「うん?」
「忘れんといてくれな」
「え?」
「おれ、いつでも傍におるからな。おまえのことだけは、絶対、裏切らへんからな。そこんとこ、忘れんといてくれな」
・
・
・
「秋本・・・・・・」
ありがとうと言いそうになった。傍にいてくれて、ありがとう。
前に紹介したあさのあつこさんのThe MANZAI第二段!やっぱりおもしろかったですよ~。歩と秋本の関係がまたまた少し進展しました笑。素敵だなぁ、こういう友情。べったりなわけじゃないんだけど、つかず離れずっていうのとも何か違うような気がする、女の子にはちょっと難しいというよりよく理解できない関係。だからこそ、あこがれる。
それが中学生ってんだからなおさらですね。私の経験では、中学生って、たいていの人は初めて制服を着るところで、男子はズボン、女子はスカートと、完璧に別れます。変声期とかもあるし、一番性の違いを感じるときです。だから、男同士の友情はおろか、男の子ってのがどんなものなのかもよく分からない時期なんで、いろいろ想像するんですよね。まぁ夢見すぎだって言われたらそれまでなんですけど。
あさのさんの書く男の子って、まさに夢なんですよ。だから惹かれる。
そういうことです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
あさのあつこ
- 感想投稿日 : 2011年10月2日
- 読了日 : 2011年10月2日
- 本棚登録日 : 2011年10月2日
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