東京五輪の大罪 ――政府・電通・メディア・IOC (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2021年12月9日発売)
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感想 : 13
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著者は「我が国は3度敗戦を経験した」と述べている。
それは、太平洋戦争の敗戦(1945年)、東電福島第一原発の事故(2011年)、そして今回のコロナ禍での東京五輪強行開催(2021年)である。人的被害など比較にならない点もあるが、経済損失の大きさや、いずれもエリート層の暴走やメディアの翼賛報道、多数の一般の人々の黙認・盲従があったこと等、共通点が多いと思う。
この「3度の敗戦」を済んでしまったこととせず、振り返りを冷静に行うことで責任の所在を明確にし、著者が指摘する「桁外れの無責任さ」を追及し続けていくことは必要であると思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年2月1日
読了日 : 2022年2月1日
本棚登録日 : 2022年2月1日

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