著者は「我が国は3度敗戦を経験した」と述べている。
それは、太平洋戦争の敗戦(1945年)、東電福島第一原発の事故(2011年)、そして今回のコロナ禍での東京五輪強行開催(2021年)である。人的被害など比較にならない点もあるが、経済損失の大きさや、いずれもエリート層の暴走やメディアの翼賛報道、多数の一般の人々の黙認・盲従があったこと等、共通点が多いと思う。
この「3度の敗戦」を済んでしまったこととせず、振り返りを冷静に行うことで責任の所在を明確にし、著者が指摘する「桁外れの無責任さ」を追及し続けていくことは必要であると思う。
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- 感想投稿日 : 2022年2月1日
- 読了日 : 2022年2月1日
- 本棚登録日 : 2022年2月1日
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