深い疵 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2012年6月22日発売)
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本棚登録 : 678
感想 : 96
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一気に読み終えた。面白い!

老いと秘密の物語。過去は常に現在を追いかけ、時に追い抜いてしまう。
あるいは、いい同僚が最高のバディに変わるまでの物語。
ご当地ものミステリというラベルも捨てがたい。訳者のあとがきにも語られているように、それは単なるご当地では済まない。ドイツだから。「歴史」というほどもなく目と鼻の先の過去に、深い傷がある。
偽証、詐称、乗っ取り、裏切り、怨嗟、恐怖、愛憎。
一筋縄ではいかないストーリー。

このミステリでは、誰も幸せにはならない。


追記。
キャラの書き分けがかなりわかりやすいし、警察の人たちで重要な人は繰り返し出てくるので、登場人物一覧を見ながら読み進めれば何の問題もない。
多くて困る!というほど不親切でも、技量がないわけでもない。訳も上々。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外小説
感想投稿日 : 2014年7月4日
読了日 : 2014年7月4日
本棚登録日 : 2014年7月4日

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