一気に読み終えた。面白い!
老いと秘密の物語。過去は常に現在を追いかけ、時に追い抜いてしまう。
あるいは、いい同僚が最高のバディに変わるまでの物語。
ご当地ものミステリというラベルも捨てがたい。訳者のあとがきにも語られているように、それは単なるご当地では済まない。ドイツだから。「歴史」というほどもなく目と鼻の先の過去に、深い傷がある。
偽証、詐称、乗っ取り、裏切り、怨嗟、恐怖、愛憎。
一筋縄ではいかないストーリー。
このミステリでは、誰も幸せにはならない。
追記。
キャラの書き分けがかなりわかりやすいし、警察の人たちで重要な人は繰り返し出てくるので、登場人物一覧を見ながら読み進めれば何の問題もない。
多くて困る!というほど不親切でも、技量がないわけでもない。訳も上々。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外小説
- 感想投稿日 : 2014年7月4日
- 読了日 : 2014年7月4日
- 本棚登録日 : 2014年7月4日
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