実在した極真空手の創始者、大山倍達の半生をモデルに描かれた劇画です。
原作は梶原一騎、作画はつのだじろう、後半は影丸譲也が担当しています。
劇画ならではのフィクションはあるようですが、空手の道を目指す者にとって「空手バカ一代」はバイブルです
極真空手を習っているうちに、空手が「試合競技で勝つため」「単なる習い事」「スポーツのひとつ」という意識になってしまいがちですが、空手はあくまでも「武道」であるということを、大山総裁や芦原英幸の死闘から意識させられました
また、空手とは厳しい「道」の探求でもあります。
「まことの空手の道とはなたとえ相手がどんなに強くても真理と正義を守るためにならぶちあたって死ねる…という自分を鍛えみがく道
肉体を守るために戦うな
魂を守るためにこそ戦え」
と倍達は私利私欲でケンカをした弟子の茂に向かってこう一喝します。
中学生のとき、僕にとってこの漫画は自分にとって男の生き方を示してくれる「哲学書」でもありました
あれから何年もしてやっと空手をやり始めた私ですが、このような「道」の探求という姿勢を忘れることなく精進して行きたい次第であります
押忍
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2012年10月24日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年10月24日
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