犠牲者120万人 祖国を中国に奪われたチベット人が語る 侵略に気づいていない日本人

  • ハート出版 (2018年2月10日発売)
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中国に侵略されるとは、具体的にどういうことなのかが分かる。

平和条約が一方的に破られる→軍による侵略→実質支配→亡国(他民族による支配) という流れでチベットは侵略され、多くの方が亡くなった。

難民の受け入れは、受け入れる国・国民の覚悟がないと難しい。難民と、受け入れる国民の両方の尊厳が保たれないと、難民受け入れ政策は失敗する。

議員の使命は、国と国民を守り幸せにすること。チベットの例から、日本国憲法の9条は、日本を守ることはできない。中国は、9条のあるなしに関係なく、侵略できると感づいたら侵略してくる。

義務教育で、近代歴史を日本の立場を教えないといけない。そこから知識を深めていくかどうかは、個人の自由。世界・アジアにおいて、日本の果たした役割をきちんと見直すべき。大東亜会議の内容が知られていない。
日本が守りたい守るべき国と、日本国民全員が意識しないと、これからの厳しい世界情勢では国を守れない。今、危機的状況にある。

チベット難民として来日し、日本で教育を受け、日本文化について理解されているからこその著作であり、大変、勉強になった。実質的にアジア唯一の独立国だった、独立を守り通した日本の先人たちのことを、誇りに思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 実用書
感想投稿日 : 2018年8月16日
読了日 : 2018年8月16日
本棚登録日 : 2018年8月9日

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