沽券: 吉原裏同心 10 長編時代小説 (光文社文庫 さ 18-23 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社 (2008年10月9日発売)
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本棚登録 : 294
感想 : 23

まだ仮宅のまま吉原再建までの日は遠そうです。
今回は仮宅なために起きる吉原乗っ取り事件。
営業許可の沽券をうまい具合に騙し取って、いざ再建の際には乗り込む手筈だったようです。しかし、もちろんそのたくらみに途中で気づいた会所の面々が総力を挙げて阻止にかかります。
ただの乗っ取りではなく、背後には新しく老中になった松平定信と対立する田沼派の画策だったり。
『沽券に関わる』はここから来ていたのかと勉強になりました。
忙しく動き回る幹次郎とは別に、汀女にも襲う輩が。意外なことに汀女も強かった!出来すぎだけどまあいいか。スカッとしました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2015/06
感想投稿日 : 2015年6月29日
読了日 : 2015年6月29日
本棚登録日 : 2015年6月26日

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