永遠の輪の中で何にも疑問をもたずに生きていくことは、はたして幸せなことなのか。ある出来事がきっかけで気を失ってしまった主人公が次に目覚めたのは、それまでの世界と似て非なる世界だった……。ガイアに絡んだ謎については想像がつきやすかったものの、主人公たちとともにした旅の情景がすばらしく、読んでいて胸が高鳴った。人間のもつ夢や知識欲は抑えすぎてもいけないし、かといって際限なく解き放てばまた同じ未来を繰り返す危険もある。それでも、これからを生きる若い魂の輝きはまぶしく、うらやましさに目がくらみそうになった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国内:SF
- 感想投稿日 : 2010年12月20日
- 読了日 : 2010年12月20日
- 本棚登録日 : 2010年12月20日
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