地雷だと解っていて読んだ自分が悪いのだが、内容に全く共感できなくて読むのが辛い。
文体は綺麗だし、函館の街や漁村のひなびた感じもよい。よいのだが、まず義弟と関係を持つことが信じがたい。邦一も浮気しているのでどっちもどっちだが、広次との関係はどんなに純愛ぶっても不倫だし、家族全員を裏切る行為。それなのに結局広次も捨ててしまい何がしたいのか、中途半端。その上義弟の子を夫の子として育てようとする薫はひたすら恐ろしい。孝志は孝志で、ヒモでクズ。世の中を馬鹿にしつつ、自分が情けないと認めていれば、情けない振る舞いをしていてよいとでも思っているおろかな若者。
ひたすら地雷ばかりだが、下巻も買ってしまったし、文章は好きなのでとりあえず読み続けるか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
恋愛小説
- 感想投稿日 : 2017年10月3日
- 読了日 : 2017年10月3日
- 本棚登録日 : 2017年10月3日
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