連載当初は「男女逆転大奥」という、いわばイロモノ大河として始まったけど、男女逆転だからこそ浮き彫りになる女性蔑視とホモ・ソーシャル……という、現代日本にも通ずるテーマを描き続け、Metoo運動に火がついた頃に、「男も女も政に参加する日本はむしろ進んでる」と坂本龍馬がぶち上げる。
この見事過ぎる現代日本へのブーメランがさらに伏線となり「女が200年も政を仕切っていたせいで、欧米列強に遅れをとった」と西郷隆盛に言わせる、と。
歴史の歯車を大きく歪める、新政府の闇を感じる。
そして終盤で和宮にも大きな見せ場がありましたね。
そういえば、家茂と和宮のガールズフッドも数年は時代を先取っていたな。
最終的にはハッピーエンドに落ち着き、何より。
武士から一般人になって苦労するものも多い中、瀧山www
まあ、元は海千山千の蔭間女郎ってことなのかな。
切腹し損ねたのはあれですが、全然生きる場所あるやないか。
仲野を養子にしたのは、自分の死後、いくばくかの財産を残すためであったのであろうけど。
明治になって、現代の感覚からするとジェンダー感が200年戻ってしまったけど、最後に登場する津田梅子が希望。
しかし最後のページが、胤篤の悪そうな顔ってどうよ……。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史漫画
- 感想投稿日 : 2021年2月27日
- 読了日 : 2021年2月27日
- 本棚登録日 : 2021年2月27日
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