1946年~58年の短編集で、全体的に戦争の爪痕を感じる。本人も参加していたパルチザンの話もあるし、戦争ごっこをして遊ぶ子ども達のすがたが暖かな陽射しの下から一変したり、普通の人の暮らしているところが戦場になったのだということが、何でも無さそうに語る文章から淡々と、しかし確実に伝わってくる。
寝付けない夜に積読からこの本を選んで読み始めたのだが、菓子泥棒を読みながらイタリアのパスティッチェリア(菓子屋)を思い出し、こんな時間に何てものを読んでしまったのだと臍を噛んだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年10月10日
- 読了日 : 2020年10月10日
- 本棚登録日 : 2020年10月10日
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