ゆうぐれ

  • あすなろ書房 (2014年10月24日発売)
3.51
  • (11)
  • (14)
  • (24)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 227
感想 : 25
2

表紙をみたとき、「ゆうぐれ??夜明けじゃなくて??」と思いました。

絵の主線はすてきなのですが、彩色が深みがなく、オレンジがかっていて、特に前半の夕暮れのところは、どうしても朝焼けを連想してしまい、全体的にいまひとつです。
作者のユリ・シュルヴィッツはニューヨーク在住だそうですが、ニューヨークの夕焼けはオレンジなのでしょうか。
オレンジ味の強さは原画自体の色合いなのか、色つけの方法が以前と変わったのか、作者の色の好みが変化したのか、印刷方法によるものなのか…と、色々考えてしまいました。

後半は、日が暮れたあとのキラキラした街の様子が描かれています。
こちらにはオレンジの色合いがよく似合っています。

私はユリ・シュルヴィッツ作の「ゆき」(1998)という絵本が大好きです。
「ゆうぐれ」(2013)には、「ゆき」に登場した男の子と犬が出てくるので、嬉しかったです。
ふたつの絵本のあいだには、15年の間があるので、その時間の変化が「ゆうぐれ」の作画の変化にあらわれているのだと思います。
どちらが良い、というわけではありませんが、私の好みは「ゆき」の方だな、と思いました。
ということで、☆2つにしました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本・児童書
感想投稿日 : 2019年11月9日
読了日 : 2019年11月9日
本棚登録日 : 2019年11月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする