表紙をみたとき、「ゆうぐれ??夜明けじゃなくて??」と思いました。
絵の主線はすてきなのですが、彩色が深みがなく、オレンジがかっていて、特に前半の夕暮れのところは、どうしても朝焼けを連想してしまい、全体的にいまひとつです。
作者のユリ・シュルヴィッツはニューヨーク在住だそうですが、ニューヨークの夕焼けはオレンジなのでしょうか。
オレンジ味の強さは原画自体の色合いなのか、色つけの方法が以前と変わったのか、作者の色の好みが変化したのか、印刷方法によるものなのか…と、色々考えてしまいました。
後半は、日が暮れたあとのキラキラした街の様子が描かれています。
こちらにはオレンジの色合いがよく似合っています。
私はユリ・シュルヴィッツ作の「ゆき」(1998)という絵本が大好きです。
「ゆうぐれ」(2013)には、「ゆき」に登場した男の子と犬が出てくるので、嬉しかったです。
ふたつの絵本のあいだには、15年の間があるので、その時間の変化が「ゆうぐれ」の作画の変化にあらわれているのだと思います。
どちらが良い、というわけではありませんが、私の好みは「ゆき」の方だな、と思いました。
ということで、☆2つにしました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本・児童書
- 感想投稿日 : 2019年11月9日
- 読了日 : 2019年11月9日
- 本棚登録日 : 2019年11月8日
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