恋愛においてもそうでなくても、自分の感情が絶対的に理解できていると思うときと、全然つかめないときがある。でも実は、何れもわかってなんかいないのかもしれない。
気づいていた弥生と、気付いていなかった藤代。
探そうすると、わからなくなる。でも確実にそこにあることだって、ある。
花火の時に弥生が見た藤代の表情は、ハルが撮った笑顔の写真のように、藤代自身が見たこともない顔をしていたのかもしれないな。
詩を読んでいるような、言葉よりも情景が先に浮かんでくるような本でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年4月23日
- 読了日 : 2024年4月23日
- 本棚登録日 : 2024年3月2日
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