四月になれば彼女は (文春文庫 か 75-3)

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  • 文藝春秋 (2019年7月10日発売)
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恋愛においてもそうでなくても、自分の感情が絶対的に理解できていると思うときと、全然つかめないときがある。でも実は、何れもわかってなんかいないのかもしれない。

気づいていた弥生と、気付いていなかった藤代。
探そうすると、わからなくなる。でも確実にそこにあることだって、ある。

花火の時に弥生が見た藤代の表情は、ハルが撮った笑顔の写真のように、藤代自身が見たこともない顔をしていたのかもしれないな。

詩を読んでいるような、言葉よりも情景が先に浮かんでくるような本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月23日
読了日 : 2024年4月23日
本棚登録日 : 2024年3月2日

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