何かが欠落している『小川ワールド』は残しつつ、今回の作品は、チェス差しの主人公が華麗なる棋譜を追求し、静かな美しい時間が流れていく。
特に後半の手紙のやりとりには、鳥肌モノですね。
最後のロープウェイの場面は、看護婦に抱かれてすれ違うミイラの想いのところもたまらなくいい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小川 洋子
- 感想投稿日 : 2011年10月13日
- 読了日 : 2011年10月12日
- 本棚登録日 : 2011年10月13日
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