エビデンスベースの教育心理学―心身の発達と学習の過程―

制作 : 榎本淳子  藤澤文 
  • ナカニシヤ出版 (2020年5月13日発売)
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感想 : 3
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私はエビデンスです。未成年の頃に文科省所管の国立研究所の研究者(倫理学)から虐待を受けています。その研究者はその後、「自分はロリコンだ」「制服少女を洗脳したい」と公言する本を出版し、同書は英訳・韓国語訳されて、海外に輸出されている状態です。
女の子を洗脳したら、精神病のおばさんになります。私は当事者研究(精神病の患者が自分の病気を研究すること)をしています。
最近、児童の自殺が増えています。不登校も増えています。私は、30歳以下の若い方が「学校に行って発熱した(心因性発熱と思われる)」「お風呂の壁に頭をぶつけた(自傷)」「具合が悪くなった」と証言するのを聞きました。
教育というのは、ヒトの精神を変える試みです。やりすぎたら、受講者は精神病になります。私は「例えば教育心理学は、最近どんなことをやっているのか?」と心配になって、本書を読みました。案の定でした。これはやりすぎです。
教育学という学問は健全に発展していないと思います。例えば裁判において真相をつきとめるために、検察官と弁護士とがつな引きをします。二者の間で、真相がぼんやり現れてきます。教育学という学問において真理を見つけるためには、教師と教育虐待の被害者とがつな引きをするべきです。現在は、一方当事者である教師のみがしゃべっており、対抗言論がありません。学問が健全に発展していません。
また、大学人を観察していてよく感じるのですが、「自分はすごく正しい」と思っているようです。受験秀才が10人集まり、みんな似たような価値観であり、お互いに似たような意見を言い合います。そうするとエコーチェンバー現象(閉鎖的空間内でのコミュニケーションを繰り返すことによって、特定の信念が増幅または強化されてしまう)が起きるようです。
私は社会から大学人を見ていて、「とても自分を正しい」と思っているようで、こちらが悲鳴を挙げていてもまったく耳を貸さないのです。
私たち国民は納税し、国は大学に運営費交付金・科研費などの形で税金を配分し、大学はそのお金で人を雇ったり、建物を建てたりしています。
また私たち国民は、子どもを学校に預けるわけですけど、教師がどのような教育を子どもに与えるのか、そこに口を出すことができないです。
コロナ禍によって子どもの自殺が増えましたが、文科省の資料によれば、自殺の動機は学業不振・進路の悩み等となっており、違和感があります。学校に自殺の動機を報告させて、文科省が、大学教授を使って集計させるという業務フローになっている可能性があります。教師というのは「自分の体の外に問題がある」と考える傾向があるので、自分が実施した教育自体が不適切でも、「それが原因だ」という結論はしないでしょう。
そのように報告したら、自分が解雇される可能性があります。教師というのはつぶしがきく仕事でもないですしね。
本書の「はじめに」に「少子高齢化」という言葉があります。ただでさえ少ない子どもを、税金で飯を食わせている公務員が減らしているとしたら、これは自治の危機です。私は社会人として、教育関係者に対し、「子どもを1人も殺すな、病気にするな」と要請します。
受講者の健康を第一に、頭をよくすることは二番目、三番目にして、ヒトや社会と調和した仕事のやり方について考えてください。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育学
感想投稿日 : 2021年4月7日
読了日 : 2021年4月7日
本棚登録日 : 2021年4月7日

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