7編の短編集。
漢字が多くて硬い文章。ジャンルとしてはホラーになるのでしょうか。苦手なジャンルなのですが、ゆっくり読むと情景が手に取るようにわかり、怖い世界を存分に楽みながら半日で読み切りました。
最終話『裸婦と裸夫』のばかばかしさが、とっても好きです。
電車に乗っていると、いきなり裸にネクタイ姿の男が次々と乗客にタッチした。その男にさわられた人は服を脱ぎたくなり、目の前にいた好みの女の子も服を脱ぎだして…
ゾンビパニックもの風なのに明るいのと、好みの女の子に対する主人公の願望が正直すぎて、笑えます。
幽霊あり、純愛のパラレルワールドあり、不思議な宗教あり、襲い来る人々あり。それぞれが違うタイプの怖さです。作者の想像力の幅広さに驚かされます。
映像化してくれないかなぁ、と、ずっと「世にも奇妙な~」の音楽が頭の中でタッタラタッタ・タッタッタッタと自動再生しっぱなしでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年12月21日
- 読了日 : 2023年12月21日
- 本棚登録日 : 2023年12月21日
みんなの感想をみる