著者 :
  • 新潮社 (2023年7月12日発売)
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本棚登録 : 1205
感想 : 114
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7編の短編集。
漢字が多くて硬い文章。ジャンルとしてはホラーになるのでしょうか。苦手なジャンルなのですが、ゆっくり読むと情景が手に取るようにわかり、怖い世界を存分に楽みながら半日で読み切りました。

最終話『裸婦と裸夫』のばかばかしさが、とっても好きです。
電車に乗っていると、いきなり裸にネクタイ姿の男が次々と乗客にタッチした。その男にさわられた人は服を脱ぎたくなり、目の前にいた好みの女の子も服を脱ぎだして…
ゾンビパニックもの風なのに明るいのと、好みの女の子に対する主人公の願望が正直すぎて、笑えます。

幽霊あり、純愛のパラレルワールドあり、不思議な宗教あり、襲い来る人々あり。それぞれが違うタイプの怖さです。作者の想像力の幅広さに驚かされます。
映像化してくれないかなぁ、と、ずっと「世にも奇妙な~」の音楽が頭の中でタッタラタッタ・タッタッタッタと自動再生しっぱなしでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月21日
読了日 : 2023年12月21日
本棚登録日 : 2023年12月21日

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