かつて大坂の天満一兆庵で働いていた澪。大坂の店が火事に遭い、東京店の佐兵衛を頼って東京に来たが、佐兵衛は行方不明で店は潰れていた。澪は蕎麦屋のつる屋で働いて、天満一兆庵を再建することを目標とするが、大坂と東京の味の違いに戸惑い…
ぴりから鰹田麩、ひんやり心太、とろとろ茶碗蒸し、ほっこり酒粕汁。全部美味しそう、いや、美味しいに決まってるでしょう。
佐兵衛はどこにいるの?
小松原さまは、何者?
幼馴染の野江ちゃん、生きてるような気がする…
そう思いながら読んでいくと、ちゃんと第1巻として感動の終わり方をしつつ、
「ああぁぁ!ずるい、次の巻を読みたくなるヤツやん!」
という絶妙な物語になっています。
下がり眉の澪の眉が更に下がることによって、嬉しさ、悲しさ、すべての感情がダイレクトに伝わってきます。『雲外蒼天』な澪の姿が気持ちがよかった。そして優しくてかっこいいご寮さん、野江ちゃん、周りの人たち、みんなステキだった。
最後の1行に涙です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年2月24日
- 読了日 : 2024年2月24日
- 本棚登録日 : 2024年2月24日
みんなの感想をみる