成功しているファンドマネージャー西崎が主人公で、家族もあり、愛人もたくさんいる。
一番のお気に入りの愛人香奈子は、1型糖尿病を患うデリヘルで働くバツイチの女。
いつもの龍さんらしくなくまるで彼は恋をしてるんじゃないか??って感じ@@!
(そう思わせるほどというのはある意味すごいことなのかも。)
彼の小説の破壊的、暴力的な部分が嫌いじゃない私としては
ちょっとした違和感があったけど彼の思考とか、文体とかすきだし、経済の話も風俗の話も大好物なのであっという間に楽しく読み進めた。
印象に残った言葉。
◎人生でもっとも大事なことは、殺されないこと、つまり死なないことで、二番目が楽しむこと、そして三番目に世界を知ること
◎自分にとってどんなに大切な人でも,非常に重要でしかも自分が関与できないその人固有の現実があり,その人が大切であればあるほど,自分はその現実を受け入れなければならないという理解が,他人という概念を育てる。他人という概念を持っていない人間は、愛されているという実感を持つことができない。
◎丁寧になれる何かをつかんでいる人は具体的に努力できる,その何かと出会えれば,目標がどんなに遠くても,近づくように少しずつ努力できる
◎人生には目標が必要で,自立すること,一人でも生きられるようになることが,結果的に大切な人を救う
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年1月2日
- 読了日 : 2012年7月12日
- 本棚登録日 : 2015年1月2日
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コメント 1件
aida0723さんのコメント
2015/02/18