ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス

  • ダイヤモンド社 (2002年2月23日発売)
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『感想』
〇成功するには、とにかく考えて考えて考えるしかない。それも他では考えつかないこと、または簡単にまねできないことを。

〇頭の中で描くだけではなく、目に見える形で描くことが有効だ。そうすれば仲間からの意見も聞きやすいし、違和感やうまくいかないところに気づきやすい。

〇商品を世に出して利益を出すことが目的の場合、商品開発に金をかけられるのならばそれでよい。そのような金が十分にない場合は、金をかけなくてもよい方法を考えなければならない。

〇本を読むとおもしろいのだが、自分が組織のトップとして状況を大転換させることが想像できないことと、日本ではないことでちょっと頭に入りずらい。

〇巻末の訳者あとがきにうまく手法がまとめられている。

『フレーズ』
・現状問題構造ツリー
 観察されるUDE(好ましくない結果)を列挙した後、それらの原因、またその原因というように上から下に向かってより根本的な原因を作成していく。そうするとコアの問題が明らかになる。

・対立解消図
 一見解決不可能な対立や矛盾を含む問題構造に対してその矛盾を解消する考え方を注入してブレイクスルー解を求めることが狙いである。

・未来問題構造ツリー
 コアの問題を解決する画期的なアイデアを実行したらどうなるかを検証する。このアイデアを実施する際に発生するマイナス面を事前に発見し、それに対して手を打つ。

・前提条件ツリー
 いちばん上に注入されたアイデアを一つ置く。このありたい姿から出発してこの状態が成り立つにはどのような障害が考えられ、それを避けるにはどのような前提条件が必要かということを考えていく。その前提条件に対しても同様にどのような障害があるかを考えていくというふうに図を下に向かって展開していく。

・移行ツリー
 各中間目標を達成するために何をどの順番で行えばよいかを表現する。このためには前提条件ツリーで展開した中間結果を並べて、それぞれの中間目標の実現のために必要な行動を考えていく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2023年3月27日
読了日 : 2023年3月27日
本棚登録日 : 2023年3月27日

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