「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

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  • サンマーク出版 (2012年10月5日発売)
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『感想』
〇リーダーには必要な能力がある。その能力がある人がリーダーになっていく。ただそれはセンスやテクニックだけではない。

〇仕事の関係を仕事以外の場に持っていくのは嫌だな。こういう人とは仕事という共通点がなくなったらぷっつり関係切れちゃうんだよな。それをしない人の方が自分を成長させてくれるんだよ。

〇仲間ならたとえ自分と違う意見の人にも興味は持ち、その人はどうしてそう考えるのか、共感できるところはないか、といったところを考えたい。自分のコピーではない人は大事だよ。影響を受けて進化できるから。

〇この本の真骨頂は第7章にあると思った。最後は人間力が必要なのだ。部下から周囲から、利害関係を超えて信頼され認められる人が本当のリーダーなのだ。

〇ひとつ反論したいところがあった。悪口を言う人、自慢話を言う人はダメということだが、これは誰とも構わず言う人は確かに問題がある。でもリーダーだって普通の人間なのだ。気に食わないことはあるし、自分のことを認めてもらいたい。この本音を普段隠すのは立派なことだが、そんなことで評価を下さない本当に心許せる人には言ってもいい。それはお互いにね。ビジネスマンとしてはこういう信頼できる人が仕事関係の仲間にいたら幸せだな。

『フレーズ』
・努力は必ず実を結ぶのだ、最後には何とかなる、という強い信念だと思っています。そして、その信念は、必ず行動に表れる。さらに、その行動を、人は見ているのです。我こそがリーダーだ、などと思わなくていいし、示さなくてもいいのです。自分で自分を修めようと努力し、自分でコツコツ頑張って自分を高めていくと、まわりから推されてリーダーになっていくのです。(p.26)

・会社を離れた瞬間に、普通の一対一の人間に戻るべきだと思うのです。あくまでも、会社におけるポジションに過ぎない、ひとつの役割を担っているのであって、人間までが偉いわけではまったくないのです。(p.94)

・組織のリーダーとして部下を持つときには、まず何より大事なことがあります。それは、部下に関心を持つ、ということです。逆に何よりいけないのが、関心を持たないこと。興味を持たれていない、関心を持たれていない、というのが、部下としては一番辛いことなのです。(略)社長はちゃんと見てくれている。自分たちのことに関心を向けてくれている。それを感じるだけで、スタッフのモチベーションは圧倒的に変わっていくと思います。(p.96)

・意思決定の際にもうひとつ、それが「事実」なのか「部下の判断」なのかをはっきり分ける、ということが大切です。(略)まずは、事実を聞く。その上で、それについて部下はどう思ったのか、を聞く。これをやらないと、判断だけを聞いて終わってしまいかねない。事実が聞けないのです。(p.140)

・最初から優れた人格の持ち主はいません。ただ、優れた人格の持ち主になろうと努力する人はいます。そういう人たちこそ、周囲から人格者だと評価される人ではないかと私は思っています。(p.218)

・ランディ・パウシュの「レンガの壁がそこにあるのには、理由がある。僕の行く手を阻むためにあるのではない。その壁の向こうにある『何か』を自分がどれほど真剣に望んでいるか、証明するチャンスを与えているのだ」という言葉は、どれほど勇気づけられる言葉か。(p.234)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2022年2月17日
読了日 : 2022年2月17日
本棚登録日 : 2022年2月17日

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