ペテロの葬列

著者 :
  • 集英社 (2013年12月20日発売)
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本棚登録 : 3641
感想 : 543
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バスジャックは始まりに過ぎなかった。
たまたまバスジャックに巻き込まれた主人公。
自殺した犯人はどう言う人物なのか、何の為にバスジャックをしたのか?
お詫びとして現金が送られて来てからが本当の始まりになる。
それにしてもバスジャックするだけでも迷惑なのに、その後お金を受け取るかどうかのいざこざまで付けてよこす犯人は本当に迷惑な奴です。
それに振り回されて人生を狂わせて行く人も……

そして一時期ものすごく流行っていた精神向上セミナーみたいな名前の半分宗教みたいなやつ。私も従姉妹にものすごく誘われて怖かったけど、それを教えていたトレーナーがその後どうしたかに光を当てた宮部さんはさすがだと思う。
一回他人を操る事を覚えてしまったらその力を使いたくなるだろうなと思ったら怖い。アガサクリスティの作品にもこう言う犯人はよく出てくるなあ。
身近に潜む毒の存在がまたまた取り上げられて作品になった。リアルにこう言うトレーナーが何処かに潜んで詐欺の立役者になってるかもと思うと背筋が寒くなる。

ひたすら第三者的立場を守って来た、マスオさんの主人公もとうとう身近な毒にやられてしまう……(>_<)
今後の活躍に期待。いっそ探偵になる事をお勧めします(^○^)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年1月7日
読了日 : 2019年12月21日
本棚登録日 : 2019年12月21日

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