ある事情から、極端に食が細くなってしまった大学生の碧。とうとう貧血で倒れたところを「ゆきうさぎ」という小料理屋を営む青年、大樹に助けられる。彼の作る料理や食べっぷりに心惹かれた碧は、バイトとして雇ってもらうことに!店の常連客やお向かいの洋菓子店の兄弟、気まぐれに現れる野良猫と触れ合ううち、碧は食欲と元気を取り戻していく。
出てくる料理はごくオーソドックスなもので、登場人物たちの関係とか心の動きがメインで、派手じゃないけどじんわり系。ちょっとあっさり小粒。主人公とお父さんの関係は一冊丸ごと使ってちりばめながら回復していってもよかったかも。あっという間に元気になってたのは話としてはちょっともったいない。大樹はすごい出来た人だな。続刊で大樹に関わる人たちが出てきたらいいな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年5月17日
- 読了日 : 2016年5月17日
- 本棚登録日 : 2016年5月17日
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