人間に虐待された子猫が、捨てられ、野良猫としてたくましく生き、運命の飼い主と出会う、という話。
ありがちな内容のように思えますが、他と違うのは猫の生態がよく描かれているところだと思います。
動物同士の会話を人間同士の会話のようにセリフで描写するのではなく、すべて仕草や猫特有の鳴き方で描写されており、それによってリアリティが増しています。
創作物語でありながら科学読物のような一面も持っており、それがこの本の魅力のひとつなのだと思いますが、子どもにはウケにくいかもしれません。
同じ作者さんの作品では、『ぼくだけの山の家』の方が個人的には面白かったと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
児童書(海外現代物)
- 感想投稿日 : 2013年2月12日
- 読了日 : 2013年2月12日
- 本棚登録日 : 2013年2月12日
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