現代のドイツで、アメリカに移住していたアウシュヴィッツの生存者が、処刑のような格好で殺された死体が見つかります。
傍には謎の数字があり、続いて起きた殺人事件では、ユダヤ人のはずの被害者にSSであることを示す刺青のあとが見つかります。
被害者たちが親しかった女性実業家がなんらかの鍵を握っていると思われますが、有名人であるためなかなか捜査できず、主人公の警察官コンビは四苦八苦しながら真相に近づいていく……という警察物です。
出だしからはユダヤ人問題を扱った話かと思われましたか、そうではありませんでした。
普通の警察ミステリです。
だからこそ謎解き部分は日々の捜査の経過が繰り返されると言った、やや単調なもので、組織にありがちな上下関係の確執なども含まれています。
本屋大賞にノミネートされた、という話を聞いたので読んでみましたが、正直なところ「それほど面白いか?」という感想です。
面白くないわけではないし、読んで損するわけでもないですが、他にももっと面白い海外物はあると思うのですが……
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年7月26日
- 読了日 : 2013年7月26日
- 本棚登録日 : 2013年7月26日
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