性暴力を受けたわたしは、今日もその後を生きています。

著者 :
  • 梨の木舎 (2023年5月20日発売)
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感想 : 10
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性暴力被害者は生き延びているだけで奇跡だと思う。そしてその過酷さを強いているのが、被害者を軽んじ加害者に甘く有利な社会構造である。刑法含め「治療されるべきは被害者ではなく社会」という意味を読んでいて強く感じた。
日本は平和な国だと言うけれど、性暴力が存在する限り平和なんてどこにも存在し得ないと思う。そして性暴力やジェンダーの問題について日本は明らかに後進国。
読んでいてとてもしんどい本だった。けれど著者の生きている人生そのものであり、そして日本の現実でもある。この本を読めて良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年7月20日
読了日 : 2023年7月20日
本棚登録日 : 2023年7月20日

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