イスラームとは何か〜その宗教・社会・文化 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (1994年7月20日発売)
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感想 : 61
4

イスラームに関する知識書。
第一章「新しい宗教の誕生」を図書館で読んだらあまりに面白く、買ってしまった。

第二章以降も、以下、
クルアーン、ハディース、スンナ派4大法学派、近代化とイスラームの調和、パレスチナ問題におけるユダヤ人とアラブ人の捉え方の差異
については興味深い記述が多くあった。

筆者のメッセージとしては、あとがきにあるように、様々な価値観や文化を輸入して既存文化と上手く調合させている日本に、未知の文明であるイスラームの価値観を取り入れ、発展させることはできないか、ということである。
確かに、欧米や中国等様々な文化を取り入れた日本は、イスラームを取り入れることももしかしたら可能なのかもしれない。日本でもムスリムが増えている中で、日本がどのように変化していくのか、面白い視点である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: イスラーム
感想投稿日 : 2018年5月25日
読了日 : 2018年5月25日
本棚登録日 : 2018年2月9日

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