久しぶりの百間先生。
主に戦前戦後の「東京」を堪能。このタイムスリップ感が醍醐味の一つです。
そして内田百間という人間性。
偏屈で面倒くさい御仁なんだけど、憎めない。失礼だけどちょっとかわいらしい。
2.26事件のドキュメント風な随筆も、読んでいて歴史上の出来事というより、最近のゴシップのように感じられてしまう。
「時代」と「場所」が、普遍的に無理なく手近に引き寄せられるのは、百間の飾らない、何となく親近感を持たされるキャラクターゆえだと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年2月2日
- 読了日 : 2012年2月2日
- 本棚登録日 : 2012年2月2日
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