東京物語 [DVD]

監督 : 小津安二郎 
出演 : 笠智衆  東山千栄子  原節子  杉村春子  山村聡  三宅邦子  香川京子  東野英治郎 
  • 松竹
4.24
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本棚登録 : 293
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105027480

感想・レビュー・書評

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  • 「映像翻訳者として、小津映画を観ていないのは恥ずかしいこと」と、翻訳学校の授業で言われた言葉に納得。世界の名作です。決して時代遅れじゃない、時代・世代・国を超えた「家族」というテーマの普遍性を感じました。観終わった後(観てる最中から)親孝行がしたくなる映画です。私にとって初の小津監督作品。他の作品もぜひ観ていきたいです。

  • 何よりも言葉の美しさがきわだった映画。日本語ってとても綺麗な言葉なんだなって改めて感動。とくに挨拶。話自体は、今の映画のように急展開に何かがおきる話ではないけど、淡々と流れていく話。何度でも見れる。見るたびに新しい発見がある。そして穏やかな気持ちになれる。最初見た時は色々な場面で涙が出て大変だった。場面で感動というより流れる空気に感動というか、この映画を見た人とは分かち合えそうだけど、見てない人にはうまく説明できない感じ。

    それにしても子供が本当に憎たらしい演技をしている。あと次女の杉村春子の両親を邪険にする演技にも脱帽。こんな娘にならぬよう気をつけねば。

  • ゆったり時間が流れていた時代。
    それでも変化はあり、家族の在り方や親子の関係に変化が表れている。
    そんな微妙な変化が含まれる何気ない日常を、斬新な映像で切り取った作品か。
    会話も味があるしクセも強い。
    日本ってこんなだったんだという意味でも、今見て斬新。

  • 原節子 笠智衆 尾道 冷たい家族 たらい回し 籍を抜いたら 私って非道い女なんです ありがーとー

  • かつて日本の女性はこんなに慎ましやかで可憐だったんですね。働きアリみたいにソワソワ動き回ってる姿も面白い。日本の懐かしい古郷をみた気持ちになりました。親との関わりを通じて、きっと誰もが感じるであろうやるせなさだとか、成長するにつれて変化する人間の心、合理主義的な大人の心模様が鋭く描かれていて、共感を誘う作品。

  • オーディオコメンタリーでの
    笠智衆のカラッとした毒舌に
    恋に落ちました

  • お父さん役とお母さん役が、素晴らしい。やっぱり昔の映画は素晴らしい。理想のおじいちゃんおばあちゃん像だな。穏やかで。
    日本語が、優しい。本当に日本語が、和んで心地いい。おもてなしの気持ち。心。

  • あかん。こりゃあ名作だ。

  • 東京物語 感想

    リメイクの大切さ→原作に触れるきっかけ→原作を見せるためのもの

    忙しい仕事とは。

    昔の言葉にはダシがある。味がある。今のは角がある。怒る時。

    きれいな夜明けじゃった

    3時15分
    68才


    泣いて→死んだとは言わずに→わかった

    蚊取り線香の長さで時間を表現→今なら

    ダブってるセリフはよっぽど大事か→挨拶、日本語

    91
    孫より、やっぱり子供の方がええなあ

    女の子は嫁にやったらおしまいじゃ→ドラえもん?

    古い作品を見て思う事は、現代と同じ

    私、年をとらないことに決めてますの


    65
    子供いうのはおらなおらんで寂しいし、おったらおったでだんだん親を邪魔にしおる。二つええ事はないもんじゃ
    →いかんいかん話が湿っぽくなってきた。元気出すか→酒もってこい。


    夫婦がいつも同じ方を向いている
    対照的やせた太った
    横浜→熱海

    お客うちわであおぐ→動き⇔静か

    一瞬
    東京が今の田舎に見えた
    今は無い煙突風景
    高度成長

    昔の人あいさつ、相槌が上手

  • 群像劇。ゆっくり時間が流れていた頃の東京。光に浮かび上がる影がいちいち美しい。
    個人化の時代を、それをそれとして、時代の流れとして肯定する。旧来の家規範が消えていくことを皆寂しく思いながらも、どうしようもない。最後には、やはりその規範が限界なのを知っていて、自ら否定しなければならない。どうしようもない孤独が襲う。
    そうか、この映画は「どうしようもない」のだ。もちろん良い意味で。大きな大きな救いが最後に残っている。それは希望とか祈りとかと言うのでしょう。見ているこっちも縋りたくなる祈りだった。
    東京は近くなったねえ、と最初に言って、帰りには大阪は遠いけえ、になる。会うことで心の距離を再認識させられることは往々にしてある。気遣いと優しさでずっと笑顔でいても、そこで思っていることが出てしまう自然さ。すごく遠く感じる。
    紀子さんが白くて眩しすぎて。不自然なくらいに聖人で続いていって、ずっと疑ってあのラスト。悶絶しました。
    これは三回ぐらい見ないとな、と想っております。

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著者プロフィール

1903年東京深川に生まれる。1923年、松竹キネマ蒲田撮影所に撮影部助手として入社。大久保忠素組の助監督を経て1927年、時代劇『懺悔の刃』で監督デビュー。以来1962年公開の『秋刀魚の味』まで、全54作品でメガホンをとり、サイレント、トーキー、モノクロ、カラーそれぞれのフィルムに匠の技を焼き付けた。1963年腮源性癌腫により死去。1958年紫綬褒章受章、1959年芸術院賞受賞、1962年芸術院会員。作品『生れてはみたけれど』(1931)、『出来ごころ』(1933。以上、松竹蒲田)、『戸田家の兄妹』(1941)、『晩春』(1949、芸術祭文部大臣賞)、『麦秋』(1951、芸術祭文部大臣賞)、『東京物語』(1953、芸術祭文部大臣賞、ロンドン映画祭サザランド賞、アドルフ・ズーカー賞)、『早春』(1956)、『東京暮色』(1957)、『彼岸花』(1958、芸術祭文部大臣賞)、『秋日和』(1960、芸術選奨文部大臣賞。以上、松竹大船)、『宗方姉妹』(新東宝、1950)、『浮草』(大映、1959)、『小早川家の秋』(宝塚作品、1961)ほか。

「2020年 『小津安二郎「東京物語」ほか【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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