文章は読み難く、エネルギーを消費する。
節を連ねて連ねて最後に引っくるめて打ち消したり、消化するのに結構なバッファーが必要で、ながら読みには向かない。
その割に、要約すると、原稿用紙1枚でもまとめられそうな気がする。
そんな、希釈された文章の中に、自分に無い物に惹かれる43歳の中年の葛藤が、身動きの取れないはずの案山子とさすらいの男によって浮き彫りになる様は、滑稽なまでに絶妙。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2010年11月2日
- 読了日 : 2010年11月2日
- 本棚登録日 : 2010年10月6日
みんなの感想をみる