世界のメルヘン〈2〉 グリム童話―ヘンゼルとグレーテル

  • 講談社 (1980年8月25日発売)
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講談社から昭和55年に発行された童話全集「世界のメルヘン」シリーズ
・ヘンゼルとグレーテル★
・しらゆきひめ
・おおかみと七ひきの子やぎ★
・六人のけらい
・ブレーメンの音楽隊
(★は娘の特にお気に入り)

「本とはとても良いものだ」「本を大切にして、大事に大事に読もう」という心が自ずと芽生えるような函入りの美しい童話全集。
今は今で良い絵本素晴らしい絵本が数多くあるけれど、こういうどっしりと大きく、高級感のある挿絵と文を楽しめる童話全集が各社から出ていた時代というのは本当にすごいと思う。


「ヘンゼルとグレーテル」
今まで見たり読んだりしてきた中で、圧倒的に最も美味しそうなお菓子の家。
魔法使いのおばあさんを返り討ちにした後、まほうの森から逃げて家に帰るまでの経緯も細かく描かれている(2人を背中に乗せて川を渡してくれる親切な子ガモが現れる)。

「おおかみと七ひきの子やぎ」
これぞ昔話というべき質実剛健な文と絵。
母やぎ・子やぎ・おおかみたちの着ている服がどれも凝っててとてもお洒落。

「ブレーメンの音楽隊」
挿絵がそこはかとなくホラーチックで見応えあり。
ヒヒーンワンワンニャーニャーコケコッコーの場面のど迫力がすごくて進撃の巨人味がする(この本の方が古いけど)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 講談社 世界のメルヘン
感想投稿日 : 2021年8月8日
読了日 : 2021年8月7日
本棚登録日 : 2021年8月7日

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