悲しき南回帰線(上) (講談社学術文庫)

  • 講談社 (1985年11月5日発売)
3.25
  • (2)
  • (5)
  • (20)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 125
感想 : 10
3

昔、読み切らなかった本。
これを読んだら、構造主義がわかるんだろうかと、手にしてみたが、船旅のだらだらした話の途中で断念。南米への旅の話と思ったら、唐突に第二次大戦の頃、フランスナチスの傀儡政権が出来た頃の旅に。そして南米の話は急にインドの話になる。正直、かなり読みづらい。

(引用)
しかしわれわれのユークリッド的精神が空間の性質についての理解にいかに逆らうものであっても、天文学上の、あるいは気象学上の大現象が、かりに認知しえなくても消滅することのない係数の領域に影響しないと云うことは、われわれの力を越えたことである。(引用終わり)
最後の 我々の力をこえたことである、というのは前後の文章から、理解できないことだ、という意味かと思う。つまり、天文学や気象学の現象は影響するはずだ、という文意かと読む。

今回は、年を取った効用で大雑把に意味を取って読んでいくことができる。若い頃は、何を云っているのか判らなかいで、ウンザリした。言葉の意味が分かっても、何が云いたいのか読みとれないところもある。訳が悪いのか、元々が分かりずらい文章なのか。「悲しき熱帯」というタイトルの訳書もあるらしい。読み比べてみようかとも思う。

冒険譚に何の意味があるというが、奥地への旅から俄然面白くなってきた。

取りあえず、兎も角ここまでは読み終えました。
読んだうちに入らないかもしれませんが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年9月17日
読了日 : 2011年9月17日
本棚登録日 : 2011年9月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする