高座のホームズ - 昭和稲荷町らくご探偵 (中公文庫 あ 79-2)

著者 :
  • 中央公論新社 (2018年3月23日発売)
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本棚登録 : 129
感想 : 12
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「本の雑誌」2020年8月号の特集「落語本で笑おう!」をきっかけで求める。
創元社文庫の「神田紅梅亭寄席物帳」既読は既読。

八代目林家正蔵を探偵にした作品があるのは知っていたけど、「神田紅梅亭…」の出版が中途半端だったし、大学の頃に海老名家に正蔵の名跡を返し、数年後亡くなられた彦六さんは僕の記憶は老名人の印象が強く、探偵というイメージと合わないんじゃないかと思っていた。

本作について云えば、主人公の行動は犯罪だと思うし、何の同情も感じない。結果、ハッピーエンドというのも納得しがたい。有り得ないと思う。断罪されるべきだと思う。この作家に女性を軽んずる意識がありとは思わないが。

落語に関する様々なエピソードや謎解きは楽しんだが、読中読後、無茶苦茶気分が悪い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月2日
読了日 : 2020年7月31日
本棚登録日 : 2020年7月31日

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