菊と刀: 定訳 (現代教養文庫 A 501)

  • 社会思想社 (1967年3月1日発売)
3.40
  • (18)
  • (29)
  • (74)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 475
感想 : 45
4

所々、間違った方向へ展開していっている部分もあるけれど、おおむね興味深い内容だった。
戦後すぐぐらいまでの日本人的思考が良く考察されていると思う。恩や義理について、そこまで深く追求してみたことは無かったけれど、言われてみれば確かにそうだ、と首肯する内容だった。
日本人として日本で生きていると、日本人的思考を当たり前のものとしてしまう傾向があるけれど、世界を見渡せば、日本人的思考は奇異でしかない文化もあるわけで、それは逆に、日本人にとって奇異に映る文化もあり、その差異を確認して、言葉で理解するよう努めることは大切なことだと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 随筆・評論
感想投稿日 : 2016年7月3日
読了日 : 2016年6月30日
本棚登録日 : 2016年7月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする