泣ける、感動作だった。
本当に、どうして不毛だと分かっているのに好きになってしまうのだろう。好きという感情は本当にあやふやで、今日は好きでも明日も好きかどうかは分からなくて、十年後はもっと分からなくて、もし男と女だったならば、結婚という契約を結んで、たとえ十年後好きでなくなったとしても今の関係を維持していこうとするのも可能だし、子供を作って家族としての絆を形にすることも出来る。でも同性だったら、相手が心変わりするまで、好きというあやふやなものを頼りにしていくことになるのだろう。でも、そんな「好き」だけで完結してしまえたらいいなと思う。保証も何もない、ただお互いを好きだと思う気持ちそれだけで成り立つものがあったなら。
嶋君の気持ちは胸にこたえる。自分が傷付きたくない気持ちもあるけれど、男の自分は外川さんに家族を与えてあげられないという負い目とか、好きだと言ってしまうことの結果とか、それでも好きだったら、どうすればいいんだろうな。そう考えると、心が痛い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2014年4月27日
- 読了日 : 2014年4月26日
- 本棚登録日 : 2014年4月27日
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