十和田、こんな人だったっけ?
『眼球堂の殺人』の時はもっと人間味があった気がしたんだけど…
十和田が自首する、という出だしは、読者を引き込ませる。
でも、このシリーズは、どんなに味付けしても建物に仕掛けがある訳で、書く側にとってはなかなか難しいだろうなぁ。
もう一階層あるんだろうなぁ…ってのも何となく分かっちゃうし。
作者も自覚してるけど、数学の話題が盛り沢山で、数1で挫折した身には非常に非常に辛かった。
まぁ理解できなくても、ストーリーは理解できるんだけど、やっぱり数学分かる人は更に面白く読めると思う。機会損失、残念。
で、トリックは想定内なんだけど、それ以外の部分で驚かされた。
何といっても善知烏神が出てくるところ!
全く油断してたので、全然気づかなかった(それにしてもすぐ分かったはずの十和田が無反応だったところにはモヤった)。
あと、シリーズ化するためか、新たな登場人物、宮司司をめぐる過去について、ほのめかすだけほのめかしておいて、次シリーズに持ち越しなのも、作戦なの?
なんだかんだと次も読むと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
周木律
- 感想投稿日 : 2019年1月28日
- 読了日 : 2019年1月15日
- 本棚登録日 : 2018年10月4日
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