0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書
- 小学館 (2018年11月29日発売)
人生100年時代を生き抜くために。
第1章ではQ&A方式でなぜ学ばなければいけないか、何をどのように学んでいくのかについて。
第2章では最終学歴、東大学際情報学博士課程修了の本書著者である落合陽一はこう作られた、生成過程について幼少期から父親としての佇まいまで。
第3章では「STEAM教育」時代に身につけておくべき4つの要素について。
プロローグにて「親子で一緒になって読めるように気をつけて作った」とありました。その通り、学の低い私のような人間にも分かりやすく書かれており、子どもが中高生くらいの時に本棚にあってほしいと思えるほどの読みやすさでした。
私自身はこれからの子ども達を育てていく中で必要と思える考え方、自分が100歳まで生きると仮定した時に何を学び続けるのがいいかを考えるきっかけになりました。
子ども達が成長する中でこの本をもし読んだとしたら、人口減少の日本の未来は暗いものでは決してないし、明るいものにするために今自身がすべきことは何かが描かれていると感じました。
親に学がなく、子育ての中の教育のローモデルがいないため、今やこれからどんな風にアプローチしていくのがいいかを模索しているところでしたので、この本はまさに「教科書」そのものでした。
私自身は従来型の日本の教育、所謂詰め込み教育になんの疑問も持たず受け入れ続けてきた古いタイプの人間で、本書に書かれている通り、多数派少数派ではなく自分で考えて判断し、それを伝える能力が著しく欠如していると感じています。
そしてそのままでは今後生きていけないということもよく分かっています。だからこそ自分の子ども達には、学ぶことの楽しさや、学んだことが自分の生活のどこにどう影響するのかをよく知ってもらいたい、その上で何をしたいかを自分の頭で考えて決めてもらいたいと思っています。
本書はその手助けになると強く思うので、やはり手元に置いておきたい一冊です。
- 感想投稿日 : 2019年11月18日
- 読了日 : 2019年11月18日
- 本棚登録日 : 2019年11月18日
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