今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

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本棚登録 : 3860
レビュー : 478
著者 :
yuzlogさん 国内文学   読み終わった 

自身のアルコール依存症の経験をもとにした小説
安いトリスウイスキーを飲みながら読みたい

かなりおしゃれな題名だが主人公はアル中患者
アルコール依存症に関する資料が詳細に引用されていたり
禁断症状による幻覚もとてもリアルで
酒飲み人間には勉強になると思う
文章からもアルコールに酔った臭いがするのに、どこか醒めた視点の小説
酒を飲まない人にはおそらく酒に溺れたダメな男の物語

「社会生活が問題なんですよ。一歩病院を出たら、飲み屋やバーや自動販売機だらけなんですよ。病院の外はね、アルコールの海なんですよ」


病院で出会った他の患者や、担当の医師との会話でアルコールについて一緒に考える

クライマックスの『アルコホリック家族とネットワーク・セッションによる援助・症例(一)』という資料
アル中患者が周囲にどれほどの悲劇を生んでしまうのか主人公は思い知る
それがきっかけで退院し、トリスバーでミルクをストレートで頼むラストはとても感動的だった。

お酒はほどほどに。

レビュー投稿日
2013年3月27日
読了日
2010年5月11日
本棚登録日
2013年3月27日
3
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『今夜、すベてのバーで (講談社文庫)』のレビューへのコメント

のぞみさん (2013年5月26日)

らもさん好きです。
私の身近にアルコール依存症の人が居るので興味深い内容でした。
時々コミカルだけど内容に深さがあるよね
考えさせられます

yuzlogさん (2013年5月27日)

>のぞみさん
一時期ハマってエッセイや小説をいくつか読みました。リアルタイムでは知りませんが、中島らも、すごいですね。

博学でいろんな視点を持っていて、でもそれをひけらかすことなく笑いにしてしまったり。この人の頭の中は一体どうなっているのだろう…。

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