推定少女 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2008年10月25日発売)
3.44
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本棚登録 : 3772
感想 : 340

桜庭一樹さんて女性だったんですね。
最初は苦手な文体で身構えたけれど、慣れるうちにクセになった。中学生の巣籠カナは訳あって逃げることになって、その途中で出会った宇宙人の白雪や千晴と一緒にがんがん逃げる。カナがだんだん喋り方が板についてくるところとかぎこちなくて好き。
くだけた文章だけれどその分会話文になると違和感なくなる。会話らしい会話というか、完璧な会話じゃないというか。何度も回想が入ったり同じシーンが繰り返されたりするけれどそのたびに少しずつこちらの感じ方が変わっていくのがおもしろい。
二個目のエンディングが一番好き。
「無事に大人になったら、オレたちの勝ちなんだよ。戦争はずっと続くけど」

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感想投稿日 : 2013年4月30日
本棚登録日 : 2013年4月30日

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