メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服

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  • 星和書店 (2016年11月24日発売)
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幼少期の養育体験は大人になってからの生きづらさのクセになる

この人は外傷的育ちを生き抜いてきた人かもしれないと想像し、その心をノックする

幼少時に外傷的な養育環境にあるとメンタライズの力が育たない

外傷的育ちによる心の傷は関係の中で治す病気

メンタライゼーションとは、自己、他者の行為を心理状態基づいたものとして理解すること

出来事→結果という直通特急を、顕在的、コントロールされたものに変えていく作業。すなわち、そのあいだにある感情が湧くこと、メンタライズ、歪んだメンタライズといった過程を取り戻す。

限界まで私を大切に愛してくれている人さえ別の人間だという真実を受け入れる、分離の作業が凍結している

100%の融合体験を探る旅をしてしまっている


本人の自他境界傍に立って、そこから遠ざかりもちかづきのしない、あるべきラインを定める

診察、相談の時間をきっちり定める
今すぐの苦痛の除去よりも不安を抱える力を育てることの方が大切
愛のある境界設定、できることは必ずやる、できないことはやらない
境界は、本人にとって自己と他者、誰かに任せられる領域と、自分以外誰にも肩代わりしてもらえない領域の境界。その限界は、枠内では治療を提供するが、この範囲ですよと限界設定を示す

限界のラインを示して、そこ越すとダメだはっきり伝える、100%信頼幻想を持つと試し行動がエスカレートし、不合理間を感じる

限界設定、いくらでもと境界と限界を無視した支援者によって試し行動がエスカレートし、補償を際限なく求める。そうすると、関係を断ち切るなどするとギブアップ。すると、見捨てられ恐怖症が強化される
→たぶん今の自分は、この境界設定がダメなんだろうな。過剰に引きすぎているんだと思う。父性が弱い。押すところや言うところ、言わないところ、どこまでいくと失礼かといった境界設定が、自分個性化を阻害する要因となっている

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感想投稿日 : 2021年9月11日
本棚登録日 : 2021年9月11日

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