頼子のために (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1993年5月6日発売)
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本棚登録 : 1317
感想 : 142
4

必死に愛娘の死の真相を探る父親から
狂気じみた気迫を感じさせる
冒頭の手記部分で早くも
物語に没頭していた。

名探偵「法月綸太郎」シリーズは
初めてで、彼のキャラや
「親父さん」とのやりとりは
あまり好みではなかったが、
「陰謀」の見え隠れするストーリー、
予測出来ない展開は
最後まで満足の行くものだった。

真相は予想を裏切る程のもの
ではなかったが、
そこにたどり着くまでの展開が
秀逸だった。

法月綸太郎は「密閉教室」が合わなくてずっと避けていたのだが、
試しに読んでみて正解だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ●ミステリ
感想投稿日 : 2014年7月13日
読了日 : 2014年7月13日
本棚登録日 : 2014年7月7日

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